だいぶ前から
両手の人差し指の形がおかしくなっている。
実母も同じ状態なので
遺伝なのかなぁとか思いながらも
右手の奇形が
人差し指から小指に。
これは
お母さん指と
赤ちゃん指の物語。
赤「お母さん、痛そうだね」
母「強く押されると、ちょっと、ね。」
母「ご主人、左利きだから、さほど困らないみたいよ」
赤「でもあいつ、ブラインドタッチできないから、いつもお母さん任せだよね。マウス操作も一番活躍してるし。」
母「ご主人を“あいつ”なんて言わないのよ!」
赤「だって!全然ケアしてくれてないじゃんか!」
母「去年からラフィネでレディに揉みほぐしていただいているわよ。」
赤「あのお喋りジジィに感謝なんかしないよ」
母「確かに、施術中にお喋りが過ぎるわね。」
赤
「ようし、わかった!
僕、53年以上赤ちゃんで、大して役に立ってないから
その苦痛、僕が代わるよ!」
母
「何言ってるの!ご主人が“彼女が”って話するとき
あなた、必要でしょ」
赤
「彼女なんか、居ないだろ!
枯れた初老なんかにゃ
これからも出来ないよ。」
母
「それはそうね。間違いないわね。」
赤
「じゃあ、移動の儀式を行うよ。
これは副作用があって、
主人の後頭部が薄くなるんだ」
母
「あぁ、ご主人が気にしているのに!」
赤
「じゃあ、始めるよ!
バルス!」
母
「坊や…
ありきたりな呪文だこと…」
赤
こうして、お母さんの奇形は
僕に移りました。
お母さん、
キータイピングと
マウスの左クリックとスクロール
頑張ってください。
兄と姉の向こうから見守っています。
0 件のコメント:
コメントを投稿