2020年7月18日土曜日

あぁ、そういうことなのか?そういうことなのよね。


 「事前に、障害発生時の対策を講じておかないと、
  後で大変なことになりますよ。
  今の状況を例えるなら、砂利が敷き詰められた高い崖の上の、
  限界ギリギリの淵に車を停めているような感じじゃないですか。」

現場の部長
 「その車が、落ちてから考えればいーさー。」



当方、IT関連の仕事に長い事携わっているシステムエンジニア。

2006年に沖縄に移住してきて参画した会社のプロジェクトで
こんなやりとりがあったのを、思い出した。

最近までずっと、
システム開発をしている会社の部長が、こんな意識で仕事しているのを
当然な顔しているのが信じられない・考えられないと思っていた。
今でも思っている。

でも最近、
 人って、どこまで勤勉で、細かいことを考えなきゃ
 楽しく平和に生きていけないのか?
と、疑問に思う中で


「大丈夫!別に死ぬわけじゃないから」論や
「ひとりの力で出来ることなんか限りがあるじゃん」的な逃げの思考とか
「国のやってる施策だって、支離滅裂でダメダメでしょう」というもっと棚に置いた逃げ逃げとか見聞きしながら、

ここ十年以上、
気付いたら、俺だけが危機感持ってる事がいっぱいあって、
俺が言わなきゃ、何も動かなかったはず。
でも、
「それでも地球は回っている」
だよな。と思う。


沖縄に来た当初、
 勤勉さは使い果たした。
 これからは「頑張らない」ことを頑張ろう!
 と、誓った。

けれど、気になる事を棄ててはおけない
というか小心者で臆病な性格なので、なかなか「頑張らない」ができない。


昨日は、前の週に休日出勤して、平日残業が続き
精神的にも体力的にも限界がやってきて、仕事を休んだ。

コインランドリーで、
グルグルとドラムの中で洗濯物が回るのを見てたら
沖縄で仕事をしたての時の
現場の部長とのやり取りを思い出した。

その現場の部長に、こういった話をしてくるって
一緒に仕事をしていた人に伝えたとき
「言わないで黙ってた方がいいですよ」と返された事も思い出した。

その時は
「黙殺なんて、SEとしてのプライドが許さねぇ!」
なんて思ってたけど(笑)


いまは
それほどとは思ってない。


今は、江戸のお客さんの下で、リモートで沖縄で作業している感じ。
沖縄(すべてではないと思うけど)の意識やスキルレベルでは
内地の細やかに考慮されたやり方で対等な仕事ができなくて、
実際それで問題が生じている。
四月から、その開発会社のプロジェクトに参画したら
翌月に、そこの正社員のリーダーがしれっと別プロジェクトに異動となり
問題が発生した時点で、自分に問題が降り注いできたという感じ。
ひとつずつ改善して、いい方向にもっていかなくてはいけない
これからの対応を講じつつ

そこまでしないと、開発しているプログラムの運用はできないのかね?
ちょっとしたことでもクレームいわないと仕事できないのかね?
そこまで完璧を、なんちゃら理論や法則とか学んで実践しないとあかんのかね?

なんて、思いながら
昔の、現場の部長の言いっぷりを完全否定なんかできないよな。
と思い返した。

いろいろ、大変だよな。
でも、それを大変だと思わなければ、案外ハッピーかもしれない。

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